意外に多くの女性が悩んでいる性器の悩み、当院にも10代から80代までと幅広い層の患者様が訪れます。その中でも、とてもよくご相談をいただき婦人科形成手術の中で一番多いのが小陰唇肥大に対する縮小術です。しかし、小陰唇の大きさや形には個人差があり、また、他の人と比較できないため本当に大きいのかどうか判らないのが悩みをさらに強くさせています。小陰唇の大きさや形が機能障害を起こす事はありませんが、気になる方は治療の適応となります。相談内容はさまざまですが、どれも、個人的に重大問題といえる内容なので、診察・カウンセリングには特にデリケートに行い、プライバシーは厳守いたします。
こんな悩みを解決いたします。
- 小陰唇が大きすぎる
- 小陰唇の左右の大きさが違う
- 小陰唇が下着にこすれて痛い
- 小陰唇の色が黒ずんでいる
解剖学的構造と働き
小陰唇とは、大陰唇の内側に接している左右一対の粘膜性ヒダのことをいいます。前方は一つに合わさって陰核包皮が形成されクリトリスを保護し、後方に行くにしたがって低くなってきます。 小陰唇は皮脂腺などからの分泌液により常に湿っていて、尿道口や膣口などを覆うように両側がくっつき、細菌が入ってくるのを防ぐ働きがあります。
小陰唇の大きさは子どもの時は小さく目立たず、色もピンク色をしていますが、思春期の頃から大きくなり色素沈着が生じてきます。小陰唇の長さは、10代は約5cm前後ですが、徐々に長くなり、30代ぐらいでは7cm以上になる場合もあります。
一方、幅も年齢と共に広くなりますが、1〜1.5cm程が平均的です。遺伝性もありますが、出産の際に小陰唇が損傷し左右が不ぞろいになる場合もあります。詳しいことは判っていません。 しかし、この大きさに関しては、かなり個人差がありますのであくまでも目安と考えてください。形もほとんどの場合左右不対称で、片方が大きかったり、ヒダの形が違ったりと様々です。
しかしながら小陰唇が大きすぎると、下着などに触れて痛かったり、自転車に乗ったりスポーツを長時間プレーすると痛いという悩みがよく聞かれますし、セックスの時に邪魔になるのは深刻な悩みです。また小陰唇の色が黒ずんでいる場合もこのような悩みは1回の手術で解決してしまいます。
こんな噂もありますが信じる必要はありません
小陰唇が黒ずんでいたり大きかったりすると、男性との経験が多く遊んでいるからと言われる事がありますが、全く信じる必要はありません。誰でも大人になれば形も大きくなりますし、色も濃くなります。尚、乳首や乳輪が黒ずんでいる場合も同様に言われる場合もありますが、これも全く根拠ありませんので、心配する必要はございません。
婦人科の先生に相談しても相手にされません
婦人科に相談をする方も多いようですが、ほとんどの婦人科の先生は小陰唇の手術をした経験は無く、また機能的な障害が無いために「正常だから心配ありません。治療の必要はありません。」と相手にされていないようです。現在は形成外科や美容外科において小陰唇の手術を行っています。
病状と診断
小陰唇が大きいと大陰唇と小陰唇の間に恥垢というアカがたまり、臭いが強くなる場合もあります。また、下着ですれたりして痛みやかゆみが生じたりします。そのためにスポーツを十分に楽しめなかったり、性生活にも支障をきたします。また何よりも見た目からくる精神的ストレスも大きくなります。 小陰唇が大きすぎるとは、長さよりも幅が長いことを言い、脚を閉じた状態で1.5cm以上出ているものを言います。
また、鏡の前に直立に立ち、大陰唇から小陰唇がやや見える程度ならば正常ですが、大きくはみ出していたり、ぶら下がっていたりする場合は、大きすぎると言えます。また、正常範囲であっても、大きさに左右差がある場合も治療の適応となります。
手術方法
肥大した部分を切除縫合し、平均的な形・大きさに整えます。また、左右差がある場合は左右の大きさや形を揃える事も可能です。
手術の流れ
手術前日
剃毛は行いませんが、手術前日には清潔にしておいてください。- デザイン
手術前に小陰唇の大きさを計測して、患者様の希望に沿うような形をデザインします。 - 麻酔の特徴
他院では簡単にかけられる局所麻酔で行う所がほとんどですが、小陰唇の局所麻酔は強い痛みを伴う上、局所麻酔によって小陰唇が膨らんでしまい、術後の正確な形を想定して手術することができなくなります。
そのため、当院では「仙骨ブロック」という麻酔法で局所の痛覚をとって手術をします。この麻酔は痛みもなく、非常に安心です。端が厚くなると不自然なので、端に向かって細くなるようにレーザーで処置、花びらのようにきれいに仕上げます。 - 切除と処置
デザインにそって特殊な器具を取りつけ、大きすぎる部分を切除します。出血はほとんどありません。その後、吸収する糸を用いて縫合します。創部に軟膏を塗布した後、ガーゼをあてて終了です。手術時間は麻酔から処置まで約1時間ほどです。 - アフターケア
- 当日のシャワーは控えていただきます。翌日より患部を濡らさないようにされればシャワーは問題ありません。
- 翌日、消毒に受診されてください。この時に傷の状態を診察し、出血がないか確認します。その後は抜糸まで生理用品を軽く当てて下さい。
- 1週間は触ると痛みがあります。また、2週間程腫れのために小陰唇が大きく見えますが、次第に収まります。
- 10日目に抜糸を行います。この日より浴槽への入浴が可能となります。 よく溶ける糸は抜糸が必要ないと言われていますが、実際はなかなか溶けませんので、10日過ぎに検診を兼ねて抜糸に来ていただいています。
- 術後1ヶ月程度は、激しいスポーツや性行為などは控えていただきますが、日常生活にはほぼ支障がありません。
合併症
合併症のない手術はありません。外科手術は合併症との闘いです。そのために合併症が起きにくい手術方法や術後処置を工夫していますが、一番重要なのが、早く発見することです。そのために、具体的な合併症を知っていただきたいと思います。
- 血腫
翌日に受診してもらう一番の目的が、この血腫の有無の確認です。一般的に手術を行えばある程度の出血は認められますが、少量の場合は問題ありません。しかし、ガーゼを超えて出血が見られた場合や痛みが強くなればかなりの血が溜まった事となり、緊急の処置が必要となります。血腫ができると皮膚の細菌感染や壊死(皮膚が死んでしまう)などが生じ、汚い傷あとを残す事になります。異常を感じたら、すぐにクリニックに連絡してください。 - 傷あと(瘢痕)
皮膚を切った場所には必ず傷あとが残ります。この傷あとの治り方には個人差や部位で異なります。幸い小陰唇は粘膜組織で他の部位より傷の治りがよく、傷あとも目立ちにくくなります。 - 皮膚の硬化
手術後しばらくすると、手術部位が固くなります。程度の差はありますが、全員に起こります。しかし、2か月ほどで柔らかくなります。 - 左右差
手術をしても完全に左右を同じにする事はできません。しかし、多少の形や大きさの差に対して心配されている方はおられません。
治療費
麻酔料、手術料、薬代全て含めて/両方315,000円、片方189,000円
※ 片側だけ行う方も多くいらっしゃいます。
当院の特徴
- 診察はご希望の方のみカウンセリング後に行います。ご本人様が診察をご希望されない場合は行いません。
- 当院では、小陰唇の局所麻酔は強い痛みを伴い、局所麻酔によって小陰唇が膨らんで正確な手術ができない様になるため、局所麻酔では行いません。当院では「仙骨ブロック」で行いますので無痛で行うことができます。
- 再診は抜糸後は不要です。何かあればいつでもご連絡頂き、お越し下さい。
クリトリスの外側に、包皮と呼ばれる皮膚が余分に覆い被さっている状態のことをいいます。覆い被さっている包皮の量には個人差がありますがクリトリスは露出していない状態が正常ですが、あまりにも余剰の皮膚がある場合は治療を希望されるケースがあります。
治療法
余分な皮膚を切除し縫合しますが、取りすぎないようにする必要があります。溶ける糸を用いますので、通院の必要はありません。
手術時間・麻酔
一般に葉局所麻酔下で行いますが、硬膜外麻酔で行いますので痛みを感じることなく手術を受けて頂けます。手術時間は30〜60分です。
※小陰唇縮小と同時に行う場合は、+52,500円です。